社会福祉法人桜が丘学園「石川共生園基本・実施設計業務委託」 プロポーザル審査会結果について
2025.7.8 現在の施設は、障害者支援施設として昭和56年に建設された施設で築44年が経過し、建物や設備の老朽化や狭隘な居住環境の改善要望等もあり早期の建て替えが求められていました。
桜が丘学園からの要請に基づきプロポーザル方式により設計担当者の選定を行うことした本施設は、6/16(月)に石川共生園で第一次審査会を開催しました。審査に先立ち11時からの審査委員会では森山委員長の下で第一次審査の進め方について審議いただきました。
はじめに、応募のあった8者の技術提案書について失格要件の有無を確認しました。次に、公開審査とすること、全応募者の提案評価を行うこと、評価は総合評価で行うこと、第二次審査対象者(ヒアリング要請者)を選定することなどを確認しました。
引き続き、13時から第一次審査が行われました。審査員にはそれぞれの専門的立場から8者の提案書について意見をいただきました。基本計画の読み込みの深さやコスト、南側構内通路からの動線やアクセスの考え方、冬季間の西側からの強風対応、北側に位置する団地への影響、などについて意見が交わされました。その後のヒアリング要請者の選定作業では、審査員無記名で1人あたり2者の投票を行いました。その結果、1票以上を獲得した5者をヒアリング要請者として選定しました。
6/23(月)に石川共生園で第二次審査会を開催しました。審査に先立ち10時からの審査委員会では森山委員長の下で第二次審査の進め方について審議いただきました。ヒアリングは1者25分(説明10分、質疑15分)で進めること、5者ヒアリング終了後、休憩の後、選定作業は各審査員意見を参考に進めること、必要に応じ投票を行うこと、最優秀者及び優秀者を選定すること、前回同様第二次審査も公開で行うことを確認しました。
引き続き11時40分より第二次審査が行われました。プロジェクターを使っての提案者説明の後、第一次審査で意見交換が行われた点を中心にそれぞれの審査員の立場からの質疑応答が行われました。
ヒアリング後の最優秀者等の選定作業では、委員長より選定方法については審査員無記名で最優秀提案書◎印、優秀提案書〇印の投票を行うこと、その結果◎印が3票以上となった受付番号の提案者を最優秀提案者とすること、2票以下の場合は再投票を含め審査員協議により選定することについての事前説明がありました。
開票の結果、受付番号③が◎4票、受付番号④が〇3票、受付番号⑤が◎2票、〇2票、受付番号⑦が〇1票となりました。事前説明のとおり、◎4票を獲得した受付番号③:(有)小坂建築設計工房を最優秀提案者に、次に得票の多かった受付番号⑤:(有)辺見設計を優秀提案者に選定しました。
なお、審査委員は次の6名です。審査委員長:森山修治氏(日本大学工学部:元教授)、審査員:山田 義文氏(日本大学工学部:准教授)、中村 邦子氏(桜が丘学園:常務理事兼事務局長)、大山 高史氏(桜が丘学園:事務長)、小平 恭平氏(石川共生園:庶務部長)、濱尾 博文氏(福島県建築設計協同組合:副理事長)。

